猫のダイエット方法
1.猫の肥満率
2.太ったままだと?
3.誰があげてる?
4.どれくらいあげてる?
5.おやつの量は?
6.みなさまのダイエット事情!

猫の肥満率
肥満とは、体内に脂肪がたまりすぎて理想体重より15%以上重い状態です。
日本の猫の肥満率は42%とも言われています。

太ったままだと?
糖尿病や心筋症、関節炎・皮膚炎・脂肪肝・呼吸器のトラブルなどのリスクが高まります。
麻酔が効きにくくなったり、麻酔から覚めにくいというリスクも上がります。

誰があげてる?
同居家族がいる場合は自分だけがご飯をあげてたつもりが、他の家族もあげていることがあります。
計量カップを使って誰がどれくらいあげているのか把握した方がいいです。

どれくらいあげてる?
減量に特化した療法食や、おねだりが多い子用のご飯があります。
今の年齢に適正なご飯を獣医師さんに相談して決めておくと良いです。

おやつの量は?
1日のうちに与えるフードを一部別で分けて置き、それを何かのご褒美としておやつ代わりにあげるのもよいです。
早食い防止皿や知育玩具の活用もおすすめです。

自宅でできる体型チェック
体重だけでなく、見た目や触った感じでも確認できます。次のような点を、月に1回ほど確かめてみましょう。
- 脇腹を軽く触ったとき、薄い脂肪の下に肋骨を感じられるか
- 上から見たとき、腰のあたりにくびれがあるか
- 横から見たとき、おなかがたるんで垂れていないか
- 以前より、毛づくろいがしにくそうになっていないか
判断が難しいときは、かかりつけの動物病院で、理想の体重や体型の目安を教えてもらいましょう。体重は、月1回など同じ条件で測って記録しておくと変化がわかります。
急な減量は危険です。肝リピドーシスに注意
猫のダイエットで、いちばん注意したいのが「急に減らしすぎない」ことです。猫は、食べない状態が続くと、体の脂肪が肝臓に大量に集まって、肝リピドーシス(脂肪肝)という重い病気になる危険があります。太っている猫ほど注意が必要です。
「たくさん減らせば早く痩せる」「ごはんを抜けば痩せる」という方法は、猫では逆に命に関わることがあります。減量の目標、1日に与える量、ペースは、必ず動物病院と相談して決めてください。
次のような様子があれば、すぐに動物病院へ連絡してください。
- 食べない状態が続いている
- ぐったりして元気がない
- 何度も吐く
- 白目や歯ぐき、耳の内側が黄色っぽい
家庭でできる安全な見直し
無理な食事制限の前に、まず次のような点を見直してみましょう。
- フードを計量カップやはかりで量る(目分量をやめる)
- 食事の量を家族で決め、全員で守る
- 置きっぱなしのごはんをやめ、回数を決めて与える
- おやつは1日の食事量の中から出し、数や頻度を決める
- 食事を一部取り分けて、ごほうびにする
- 早食い防止の器や知育おもちゃで、ゆっくり食べさせる
- おもちゃで遊ぶ時間を増やして、運動量を少しずつ増やす
小さな変化を積み重ねて、少しずつ体重を落としていくのが基本です。ふだんのごはんを突然大きく減らすのではなく、減らす量は動物病院で相談して決めましょう。
やってはいけないこと
- ごはんを急に大きく減らす、抜く
- 人用の食品や、ダイエット用の人間のサプリメントを与える
- 自己判断で、低カロリー・低たんぱくの食事に切り替える
- おねだりに負けて、おやつや追加のごはんを与える
- 体重が減らないからと、食事制限をさらに強める
- 家族ごとに、ばらばらにごはんをあげる
猫は肉食動物で、栄養の偏りにも弱い動物です。フードの種類や量を変えるときは、動物病院に相談してから進めましょう。
動物病院に相談する目安
次のような場合は、減量を始める前に、まず動物病院で診てもらいましょう。
- よく食べるのに、体重がどんどん減ってきた
- 水をたくさん飲む、尿の量が増えた
- 歩き方や動きがぎこちない、ジャンプしなくなった
- 呼吸が荒い、少し動くだけで息が上がる
- 食べる量が減ってきた、元気がない
病気が隠れている場合、ダイエットよりも治療が先になることもあります。減量中も、定期的に動物病院で体重や体調を診てもらうと安心です。
ダイエットを始める前の準備
減量を始める前に、まず次のことを確認しておきましょう。
- 動物病院で、健康状態と理想の体重を確認する
- 今の1日の食事量(フード、おやつ、トッピング)を、家族全員で書き出す
- 今の体重を記録し、測る日と場所を決める
- 目標とペースを、動物病院の獣医師と一緒に決める
「どのくらいの期間で、どのくらい減らすか」を飼い主の判断だけで決めないことが、安全な減量の第一歩です。
食事以外の工夫:運動と生活環境
食事の見直しとあわせて、運動量を少しずつ増やすことも大切です。
- 1日に数回、短い時間でも、おもちゃを使って遊ぶ
- キャットタワーや棚などで、上下運動ができる環境をつくる
- ごはんを数か所に置いて、探して食べる動きを増やす
- 知育おもちゃで、食べるまでに少し時間がかかるようにする
関節に不安がある猫や、高齢の猫は、無理のない範囲で行い、運動量は動物病院で相談しましょう。
多頭飼いのときの工夫
多頭飼いでは、ほかの猫のごはんを食べてしまうなど、減量中の猫だけに合わせた管理が難しくなります。
- 食事の時間と場所を決めて、別々の場所で食べさせる
- 食べ終わった器は、すぐに片付ける
- 減量中の猫が食べられない場所に、ほかの猫のフードを置く
- 減量用のフードと、ほかの猫のフードを混ぜない
管理の方法に迷うときは、動物病院に相談して、家の環境に合う方法を一緒に考えてもらいましょう。
体重が減らないとき
体重がなかなか減らないと、つい食事を減らしたくなります。ただし、自己判断でさらに減らすのは避けましょう。
- まず、こっそりおやつをあげている人がいないか確認する
- 計量の方法や、ごはんの量に間違いがないか見直す
- 運動量や、1日の生活リズムを確認する
- 食事の量や内容を変えたいときは、動物病院に相談する
減量は、数週間から数か月かけて、ゆっくり進めるものです。焦らず、続けられる方法を、動物病院と一緒に探しましょう。
まとめ
- 減量は、猫の健康のために大切ですが、急がないことが何より大事です
- 急な減量や絶食は、肝リピドーシス(脂肪肝)の危険があります
- 減量の目標や食事量は、動物病院で相談して決めます
- 計量、家族全員でのルール決め、遊びの時間づくりから始めます
- 食べない、ぐったりする、黄色っぽいなどの様子があれば、すぐ受診します
ダイエットは、猫にとっても飼い主にとっても長い道のりです。安全第一で、少しずつ進めていきましょう。動物病院と相談しながら、愛猫のペースで続けることが、成功への近道です。
※この記事は一般的な情報です。気になる症状があるときは、早めに動物病院を受診してください。

