基本の「ニャッ」
短く高い1音はあいさつしています。
玄関でのお迎えや目が合った瞬間に発声は「やぁ!」と友好モードになっています。

ロングニャー
のびる声+上げ調子は「要求」の可能性があります。
ごはん・ドア開け・遊びなど“してほしい”ことを明確に伝える催促サイン。

ゴロゴロ混じり
ゴロゴロと同時に低めのニャーは「甘え+安心」です。
膝に乗りながら鳴くときは撫でてほしい気分MAXになっています。

カカカ鳴き
窓辺で鳥を見つつ「カカカ」という鳴き声はクラッキングです。
狩猟本能が爆発し、捕らえたい獲物が捕らえられずもどかしい気持ちです。

シャー&ウー
歯を見せ「シャー」といったり、低い唸り「ウー」は恐怖と威嚇です。
これ以上近づくと攻撃する覚悟なので、猫から視線を外して距離を取ります。

トリルとチャープ
「クルルッ」「プルル」と短く巻き舌のように鳴く声は、機嫌がよいときや、「こっちに来て」と呼びかけているときによく聞かれます。子猫が母猫を呼ぶときの声に近いといわれています。
こうした声が聞こえたら、返事をするように声をかけたり、ゆっくりまばたきを返したりすると、コミュニケーションが深まります。
ゴロゴロは「ごきげん」だけではない
ゴロゴロと喉を鳴らすのは、気持ちよいときだけではありません。不安なときや痛みがあるとき、具合が悪いときにも、自分を落ち着かせるために喉を鳴らすことがあるといわれています。
- 撫でていないのに、ずっと激しくゴロゴロしている
- 食欲がない、元気がないなど、ほかの変化と同時に起きている
- 隠れて動かない、触られるのを嫌がる
ふだんと様子が違うと感じたときは、ゴロゴロしているから大丈夫と決めつけず、ほかの様子もよく観察してください。
夜鳴きが増えたとき
夜中に大きな声で長く鳴き続けるときは、いくつかの理由が考えられます。
- おなかがすいた、遊びたい、退屈している
- 発情期である(避妊・去勢手術をしていない場合)
- 環境の変化や不安
- 高齢になって、認知機能の変化や体の不調がある
- 痛みや病気がある
要求による鳴き声であれば、夜に活動しすぎないよう、寝る前にしっかり遊び、食事の時間を整えるのが有効です。ただし、高齢の猫が夜に急に鳴くようになった、方向がわからないようにうろうろしながら鳴く場合は、体の不調が隠れていることもあります。早めに動物病院で相談しましょう。
鳴き声へのやってはいけない対応
- 鳴くたびに叱る、大声を出す、霧吹きをかける(不安や恐怖が強まり、鳴き声が増えることがあります)
- 要求鳴きのたびに、毎回すぐにごはんやおやつを与える(鳴けば叶うと覚えます)
- しつこく鳴くからといって、ずっと無視し続ける(体調不良や困りごとのサインを見逃すおそれがあります)
- 狭いケージなどに閉じ込めて、鳴き声を止めようとする
要求のように見えるときは、鳴いている最中ではなく、静かになった瞬間にごはんや遊びに応じると、「静かにしているとよいことがある」と学びやすくなります。ただし、ごはんの時間を過ぎても何も与えないなど、極端な対応は避け、鳴き方がいつもと違うときは体調も確認しましょう。
動物病院で相談したほうがよい鳴き方
鳴き声そのものが病気のサインになることもあります。次のような様子が見られたら、動物病院で相談しましょう。
- これまで静かだった猫が、急に頻繁に鳴くようになった
- トイレで苦しそうに鳴く、何度もトイレに行くのに尿が出ない
- 触ると痛そうに鳴く、抱き上げると嫌がって鳴く
- 声がかすれる、出なくなる
- 食欲や元気がなく、鳴き方もいつもと違う
- 口を開けて呼吸し、苦しそうに鳴く
特に、雄猫でトイレに何度も行くのに尿が出ない場合は、命に関わることがあります。夜間でもすぐに動物病院に連絡してください。ぐったりしている、呼吸が苦しそうなときも、様子を見ずにすぐ受診しましょう。
鳴き声と一緒に見たい体のサイン
猫の気持ちは、鳴き声だけでなく、体の動きと合わせて見ると、よりわかりやすくなります。
- しっぽをピンと立てて近づいてくる:うれしい、甘えたい
- しっぽを大きく振る、耳が後ろに倒れる:不満、いらだち
- 目を細めて、ゆっくりまばたきする:安心している
- 体を低くして、毛が逆立つ:恐怖、強い警戒
- 背中を丸めて動かない、隠れる:不安、体調不良の可能性
鳴き声が同じでも、場面や体の様子によって意味が変わります。ふだんの様子をよく覚えておくと、いつもと違う変化にも気づきやすくなります。
要求鳴きとの上手なつき合い方
ごはんや遊びをねだる鳴き声は、飼い主にとってはうれしくもあり、困るときもあります。毎回すぐに応えてしまうと、「鳴けばもらえる」と覚えて、鳴き声が増えることがあります。
- 食事や遊びの時間を、なるべく毎日同じ時間に決めておく
- 鳴いている間はすぐに応えず、静かになったときに応える
- 寝る前にしっかり遊んで、夜に満足して眠れるようにする
- 自動給餌器を使うなど、飼い主が呼ばれにくい仕組みを試す
生活のリズムが整うと、猫は「次に何が起きるか」がわかって安心します。結果的に、鳴き声が落ち着くこともあります。
鳴き声の変化に気づくために
猫の鳴き声は、個体によってかなり違います。大切なのは、「愛猫のふだんの鳴き方」を知っておくことです。
- いつ、どんなときに鳴くかを、ふだんから意識して覚えておく
- 声の大きさ、高さ、回数が変わったときは、メモしておく
- 気になる鳴き方は、動画や音声で記録しておく
- 鳴き方と一緒に、食欲、トイレ、動き方の変化も確認する
動物病院で相談するときに、鳴いているところの動画を見せると、状況が伝わりやすくなります。
まとめ
- 鳴き声は、場面や体の動きと合わせて見ると、意味がわかりやすくなります
- ゴロゴロは、うれしいときだけでなく、不安や痛みのときにも出ることがあります
- 要求鳴きには、生活リズムを整えて対応します
- 叱る、毎回すぐに応える、閉じ込めるなどの対応は避けます
- 鳴き方が急に変わったときや、雄猫の排尿困難、呼吸が苦しそうなときは、すぐに動物病院へ連絡します
猫の鳴き声は、飼い主に向けた大切なメッセージです。ふだんの鳴き方を知っておくと、いつもと違う変化にも気づきやすくなります。気になる鳴き方があるときは、動画に撮っておくと、動物病院での相談にも役立ちます。
※この記事は一般的な情報です。気になる症状があるときは、早めに動物病院を受診してください。

